松山のグルメ情報がいっぱい! ホームプライバシーポリシーお問い合わせ管理画面ログイン

特集トップへ 前へ 次へ
ナモシプロジェクト、始まる

丸山:今日はお忙しいところをありがとうございます。ナモシプロジェクトは、市内の飲食店の仲間たちが集まって、飲食店の地位の向上と街の活性化を目指して立ち上げたプロジェクトです。これまでサイトの運営やイベントを通して街の魅力を発信してきましたが、設立2年目となり、そろそろ本来の飲食店の地位の向上について見直していこうということで、その一環として「namoshi」を創刊しました。
仙波:ナモシプロジェクトと市が連携することで、より魅力あるまちづくりができるのではないかと考えています。まず、まちづくりについて市長のお考えを聞かせてください。
市長:まちづくりというと、一昔前までは行政がやるものという意識が強かったと思うんです。でもそれは決していいまちづくりにはつながらない。やはり主役は市民で、行政はパートナーなんです。市民が立ち上げ、それを行政が後押しする形で行われたときに、輝いたまちづくりにつながるのではないかと考えています。ですから、今回のようなナモシプロジェクトの自発的なアクションは非常に心強いし、大いに期待したいなと思っています。

まちづくりの情報は、どこに?

丸山:僕たちの問題意識としては、まず街の環境や治安の問題があります。自転車の不法放置によってタクシーも狭い道を迂回せざるをえない状況、また街灯が少なく治安もいいとは言えません。さまざまな問題がありますが、まちづくりの視点で言うと、たとえば観光客にとって繁華街の通りってわかりにくいと思うんです。二番町通りを坊っちゃん通り、三番町通りをマドンナ通りとするなど、何かそういう試みもやっていきたいと思っています。
市長:それは不可能ではないですよ。まつやまマイロード制度といって、この道は自分たちで清掃や植栽活動をしてみたいと地域で決めていただき、それに登録し活動すれば、マドンナ通りと命名できる資格もできます。探せば活用できる制度はたくさんあると思います。
仙波:そういった制度も自分で探すのが前提だとは思いますが、もっと市のほうから市民に伝えるような施策はないのでしょうか。
市長:情報の提供ということは我々もあたまを悩ませているところです。市にはまず「広報まつやま」という媒体があって全戸に配布しています。けれども読む読まないは受け手の自由なので、これで報せたことにはならない。では決め手は何かといったら、ないんです。だから考えつくことは全部やる。ホームページしかり、わいわいトーク、わくわくメール、みんなのまつやま夢工房制度など、双方向で伝わるチャンネルはすべて用意しています。
仙波:それだけやっても、なかなか伝わらないんですね。
市長:いくら情報を提供しても、知ろうという気持ちがない人はキャッチできないですよね。逆に自分から知りたいと思った人は、知識を吸収する力が二倍三倍になっていく。そういう人を一人でも増やすために、わたしもできるだけいろんなところへ行って直接話すようにしています。

ドラマ『坂の上の雲』の経済効果

仙波:僕たちがナモシプロジェクトを立ち上げたのは、かなり切実に街を何とかしなきゃという思いがあったからなんです。そして今すぐ身近にできることは何かと考えると、やはり『坂の上の雲』は大きなきっかけになるだろうと思っています。どうにかみんなにも知ってもらいたいと思うのですが、まだまだ街の人たちは知ろうとしないですね。
市長:今の段階ではそうですね。だけど来年秋にNHKのドラマ放送がスタートして全国で話題になり始めたら、逆に知らないことが恥ずかしいぐらいの空気が街の中にできてくると思います。そうすれば、知ろうというエネルギーは必ず生まれますよ。
仙波:松山市ではドラマの経済効果を具体的にどうみているのですか?
市長:現在490万人強の観光客を600万人にという計画はできています。ドラマは3年間放送されますから、その効果を3年間享受できる最大のチャンスを迎えるわけです。ただし、それをどう生かすかはサービス産業に携わるすべての方々の宿題です。タクシー業界では市が呼びかけて、市主催の観光研修でマナーと『坂の上の雲』の勉強をしてもらおうという試みをしています。
丸山:それはぜひ僕たちも受けさせていただきたいですね。
市長:できますよ。例えばわいわいトークという制度で、何人かのグループで要請していただいたら、すぐに市役所から職員を派遣する仕組みがあるんです。ぜひ活用してください。

食文化から、街の魅力を考える

丸山:ところで市長、県外の方が来られたときに、松山の食って困りませんか?松山には名物料理がないと思うんです。
市長:讃岐のうどん、高知のタタキや皿鉢(さわち)料理のような決定打がないですよね。素材に恵まれすぎているがゆえに郷土料理が磨かれなかったという背景があるのですが、逆にその素材を生かした料理をみんなが持つことができれば、飛躍的に昇華する可能性は十分にあると思います。
丸山:たとえばどんなものですか?
市長:郷土料理はシンプルイズベストなんです。その店でしか食べられないような凝ったものだと地域に広がりません。今、ひとつにはタイ飯、タコ飯、アナゴ飯を総称したごはんシリーズを普及させようという案があって、旅館などに呼びかけを始めたところです。
丸山:面白いですね。でも僕らのところにはまったく話が来ていないんですよ。もし情報が届けば、ナモシプロジェクトを通じて街中に浸透することもできると思うんです。もっと情報を公開してもらえるとうれしいですね。

自転車をめぐる、まちづくり

丸山:観光の話ではないのですが、身近な街の問題として、僕は大街道に自転車を置くことに賛成なんです。実際、こんなにコンパクトな街で、めちゃめちゃ自転車って大事でしょう?
市長:大事ですね。
丸山:それなのに近くに駐輪場もなくて、じゃあ、乗ってきたこの自転車はどこに置いたらいいん?と。僕はそれはおかしいと思うんです。
市長:それはまちづくりの歴史でもあるんですよ。昔、大街道の地下に駐輪場を造ろうという計画を行政が提示したことがあるんです。でも地元の意見がまとまらずできなかったんですよ。今の自転車の乗り入れも、地元の要望で禁止せよというので取り締まりを強化したら、あまりやるとお客さんが来なくなると言う。そんな相反する要請をされても困るので、もっと地元の意見をまとめてくださいと言っているんです。相当うるさがられていますけど、でも誰かが言わないといけない。
丸山:いや、僕たちにしたら、むしろもっと言ってほしいですね。市の考えも聞きたいし、僕たちの意見も聞いてほしい。市と街が協力するためにも、ぶっちゃけトークがしたいんです。
市長:いいですよ。自発的な活動は大歓迎なので、一致結束して自ら立ち上がってくれたら120%応援します。今日話してみて、もっと早くこういうチャンネルがあったらより厚みのある事業になったなあと感じました。ぜひ市にもいろんな仕組みがあるので情報をキャッチして、大いに活用してもらえればと思います。
仙波:ナモシプロジェクトのHPでも情報提供していきたいと思います。
丸山:僕たちもがんばりますので、行政もどんどん僕たちを使ってください。今日はありがとうございました。
中村 時広
(松山市長)
1960.1.25生まれ
1999年に松山市長当選、現在に至る。日本一のまちづくりを目指し、司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』を軸としたまちづくりを推進中。
丸山 武
(ナモシプロジェクト代表取締役)
1971.11.8生まれ
まる。HARUNAほかオーナーにして飲食店の革命児。いち早くレストランウエディングを手掛けるなど新しい業態にチャレンジし続けている。
仙波 隆
(ナモシプロジェクト取締役)
1978.1.10生まれ
St BARほかオーナーにして現在日本バーテンダー協会松山副支部長を務める。国内外を問わず食べ飲み歩きが趣味。
Copyright (c) 2008 Namoshi Project All Rights Reserved.